俺様王子とキケンな契約!?
「な、な、何で寝たふりしてたの!?」
どうしよ……すごく恥ずかしい。
「ふっ、ごめん…つい出来心。……まさか触ってくるとは思ってなかったけど」
そう言って零士くんは妖艶笑みを見せた。
「あ、……ご、ごごめんなさい。…な、なんて言うか、そ、その…つい!」
「じゃあさ……触ってもいい?」
頬に近づく綺麗なその手に
その透き通った声に
思わず震えた。
「……え、あ、あの……」
ドキドキが止まらなくてあたしはなぜか目を閉じた。
「……ふふっ、冗談だよ。また間に受けたね」
目をゆっくり開くと、そこにはイジワルく微笑んだ零士くん。
「なっ!……か、からかわないでよっ!」
「……だって、芽衣ちゃんいい反応するもん。」
なんて、優しく微笑むから
その笑みに射抜かれたように
もう何も言えなくなった。