俺様王子とキケンな契約!?
そして、また始まる二人だけの勉強会。
今日はあたしたち二人以外誰もいないせいか、二人だけの空間でなんだか恥ずかしい。
そして、いつもより零士くんとの距離が近くて集中できない。
それでも、熱心に零士くんは教えてくれるから頭に入った。
「よし、今日はここまで。」
終わった頃にはもう夕暮れだった。
鞄に教材を詰めたり帰る準備をしている零士くんの後姿を見ていると…
いつも零士くんに教えてもらってるし…何かお礼できることないかな。
「……芽衣ちゃん、?閉めるよ」
気づけばぼーっとしていたみたいで零士くんはもう図書室から出ていた。
「あ、あのっ、勉強教えてもらってるお、お礼に……あたし、何か出来ないかな……?」
そう言うと、零士くんはきょとんとした表情をした。