俺様王子とキケンな契約!?


「お礼なんていいよ。芽衣ちゃんを教えていることで俺も勉強になってるし。」


そう、微笑む零士くん。



「で、でも……!何かさせて?そうじゃないと……」



すると、零士くんに腕をグッと引き寄せられた。


近づく零士くんとの距離思考停止しそう。
ドキドキが伝わりそうで目をつぶった。




「……んーじゃあ、付き合ってよ。」




……………ん?




「………へっ?い、今………何て?」




「だから、今度一日付き合ってよ。俺に」


そう言って微笑む零士くん。


で、ですよねー(汗

あたし何勘違してるんだろ。バカみたい。
学園の王子様だよ?

そんなわけないよ。一日零士くんと一緒なだけで……


「ふっ、もしかして違う意味だと思った?」


背の高い零士くんはあたしの目線に合わせて顔を近づけた。


ああ、やっぱりこの人隠れイジワル?





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