俺様王子とキケンな契約!?
「おい、バカお前なに呼んでんだ」
すると、二人はオレたちの席までやって来た。
「芽衣ちゃーん!理沙ちん!座る席ないんでしょ?一緒に座ろーよ?」
まさかと思ったが慶樹はそんな提案をした。
「おい、慶樹。こいつらはこいつらで……」
「え?いいの〜?…じゃお言葉に甘えて〜」
そう言って慶樹の隣に座ったのは確か相川理沙。
この前芽衣が例のセンパイと話をすることをなぜかオレに教えてくれた。
艶のある落ち着いた茶色のショートカットで前髪は左に流れている。
目は綺麗な二重まぶたで化粧っ気のある顔だがその辺の女とは違う感じだ。
サバサバした性格は男女共人気で
大人っぽく美人だと噂されている。
まあ、悪くねぇわな。
「ちょ、理沙〜他探そうよ……」
相川理沙とは真逆な星野芽衣。
少し困った表情を浮かべている。
「いいじゃん!慶樹くんもいいって言ってるしさ!黒王子もいいでしょ?」
……黒王子って何だよ。
周りに何思われてんだか。