俺様王子とキケンな契約!?
「何それヒドイ!そんな文句言うなら作らないからっ!神矢くんだってねお風呂掃除全くしてくれないよね。ちょっとは家事手伝おうとか思わないの?」
「そんなもんお前の仕事だろうが。人のせいにすんじゃねぇよ。」
「っ、こうなったらあたしもう家出て行くからっ!」
「ああ、勝手に出て行けよ。その方がオレも楽だ。」
二人して睨み合っていると……
前に座っている慶樹と相川が吹き出すように笑い出した。
「……ぶっ、ちょっと〜痴話喧嘩はやめろって〜見てるこっちが恥ずかしいわ」
……は?痴話喧嘩?
「なんか二人夫婦みたいだよね〜家出て行くだって〜仲良いね」
相川も微笑ましそうにオレたちを見つめた。
「ふ、夫婦じゃないっ誰がこんなわがままな人……っ!」
少し頬を赤く染めた芽衣は怒るように言った。
ふーん、可愛いとこあるじゃん。
オレは芽衣の耳元に顔を近づけた。
「そんなこと言っていいの?家帰ってどうなるかわかんねぇよ?」
すると、ビクッと身体を反応させる芽衣。