俺様王子とキケンな契約!?


ちょうどそのとき昼休みが終わるチャイムが鳴った。



「あっ、芽衣!次移動教室だよ!早く行くわよ〜。あっ慶樹くん、黒王子ありがとね!」


相川はそう言って放心状態の芽衣の腕を引っ張りながら食堂から出て行った。




オレたちも食堂から出て廊下を歩いているとき慶樹が少しムスッとした顔で話しかけて来た。



「お前らなに人前でイチャイチャしてんだよっ!聖ばっかずりぃわ。オレがどんだけムラムラしてたと思ってんだ!!!」


なんて、真剣な顔で言うから笑いそうになった。



「……はぁ?何言ってんのお前」


そんな慶樹を無視して歩き続けた。



「いいよなぁ〜あんな可愛い子と住んでるなんてな〜顔真っ赤にさせてさ、素直だし喰っちゃいたいぐらいだわ」


その言葉にオレは足を止めた。



「……アイツだけは手ぇだすなよ」



なんて、気づいたら口走っていた。





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