俺様王子とキケンな契約!?
すると、なにやらニヤニヤしだす慶樹。
「ふーん、芽衣ちゃんに本気なんだぁ〜?」
なんてオレの横腹をつく慶樹。
「……は?誰があんなチビ……」
「さっきのお前の顔、いつもより良い顔してたぞ〜。好きなら早く奪っちゃえよ。ただでさえライバル多いんだかんな」
「……うるせぇ、そんなんじゃねぇよ」
このオレが誰か一人を本気で好きになる?
ふっ、……ありえねぇわ。
「オレは特定のオンナなんか作くんねぇの」
慶樹は何か言いたげだったけど口を噤んでいた。
そして放課後────
オレはなぜか図書室の前に立っていた。