俺様王子とキケンな契約!?
「……聖、?どうしたの……」
少し不機嫌な様子で見上げる菜摘。
「……何にもねぇよ」
「……あのコが気になるの?この前の…」
菜摘は芽衣のことを言ってるんだろう。
「……そんなわけねぇだろ。…ただムカつくんだよ、あのオンナ」
そう言うと、菜摘は目を細めて起き上がりオレの首筋に顔を埋めた。
「そんなオンナを信じるの?また…裏切られるだけじゃない?……近寄ってくる全てのオンナを自分の手でボロボロにしたいんでしょ?……そんなオンナに入れ込んだって傷付くのはあなたよ、?」
「……っ、」
すると菜摘はオレの頬を優しく撫でてきた。
「……あなたの全て、あたしが受け止めてあげるから」
軽く口ずけをした菜摘は潤んだ瞳で言った。
「……今だけはあたしだけを見て。……何もかも忘れさせてあげる。」
そう言った菜摘は深く口づけた。