俺様王子とキケンな契約!?
■最悪なファーストキス
【芽衣side】
今日は待ちに待った日曜日。
「うーん、やっぱりこっち?」
只今、部屋にてクローゼットの中の服を漁っています。
『初デートは無難にワンピースとかがいいんじゃない?』
零士くんと出かけるという話を理沙にしたらそう言われた。
……ワンピースか。
なんかキメすぎてない?
結局悩んだ末、小花が散りばめられている薄ピンクのワンピースにした。
ちゃんと綺麗にメイクして
いつもはストレートな髪を巻いて
少し低めのポニーテールにした。
玄関であまり履き慣れていないヒールをはいていると
神矢くんの部屋のドアが開いた。
「……お、おはよー」
片手をあげてそう言うと、神矢くんは目を細めた。
「……お前、何そのカッコ」
怪訝な表情で言った神矢くん。
「……へ?あ、そ、そんなに変かな」