俺様王子とキケンな契約!?
「……ぶっ、かなり」
なんて、笑いながら言うから少し腹がたった。
「そ、そんなに笑うことないじゃん!おかしいかもしれないけど、そこはお世辞でも………────」
「……可愛いよ」
さっきよりも優しく微笑んでそう言うから、不覚にも胸がドキッと音を立てた。
「……か、神矢く……────」
「……その服、がな」
一気に奈落へ落とされた気分だ。
「……っ、わ、わかってるよ!それぐらいっ!!」
ヒールを履き終わったあたしはドアに手をかけそろそろ行こうとした
けど……腕を後ろに引っ張られた。
その上、履き慣れていないヒールなんてはいているからぐらっと視界が揺れ
気づいたときには神矢くんの胸の中にいた。
「……お前、そんなカッコで誰と会うつもり」
口は笑っているけど、目は全く笑ってなかった。
こ、怖い……
「だ、誰って……零士、くん…」
すると、神矢くんは眉間に皺をよせた。