俺様王子とキケンな契約!?
飛び出したあたしは急いでドアを閉め
そのドアにもたれた。
結構、キツかったりする。
神矢くんに顔を近づけられたとき
ふと、食堂のときのことを思い出してしまった。
久しぶりに理沙と来た食堂。
あまりにもの人の多さにキョロキョロと席を探していたときのこと……
目に入ったのは思わず目を逸らしたくなるほどの光景。
神矢くんが何人もの女の子とキスをしていた。
ただ、それだけのことなのに。
神矢くんにとっては日常茶飯事のことなのに……
なぜかあたしは胸をえぐられるような思いだった。
どうしてだか、イヤだ なんて思っちゃう。
……どうして?
あやふやな思いを残したまま駅前の時計広場に行った。