俺様王子とキケンな契約!?
急ぎ足で約束場所、駅前の時計台に行くと時計台にもたれかかった男の人が……
「……っ、も、モデル…ですか?」
あれは確かに零士くんだ。
だけど、まわりにはたくさんの女の子に囲まれていた。
立ち姿もそうだけど、服装とかもオシャレでその長身に似合っていた。
「……かっこいい」
どうしよ、近づけない。
女の子に囲まれている零士は興味無さげに本を読んでいる。
勇気を出して零士くんのところまで走ろうとしたとき履き慣れていないヒールがぐらついて大胆にこけてしまった。
周りからクスクスと笑い声が聞こえる。
もうヤダ。なんでいつもこんなことに…
自力で立ち上がろうとしたとき
一つの影があたしの近くで止まった。