俺様王子とキケンな契約!?
やがて、公演が終わりすっかり夕暮れに。
二人、プラネタリウムについての感想を楽しく話していた。
「ちょっと休憩しよっか。俺なんか買ってくる。ちょっと待ってて」
零士くんの後姿を見送って街中のベンチで待っていると向こうの信号である人を見つけた。
「……神矢くん、?」
一人で何をしているんだろうって思っていたら後ろから一人の女の子が見えた。
その女の子は神矢くんの腕にその腕を絡めていた。
……また、他の女の子。
女の子弄んで何がそんなに楽しいの?
一言、言ってやろうと思って走り出したけど向かいからくる男の人にぶつかってしまった。
「…っ、痛ってぇなオイコラ」
「す、すいませ、ん」
そのまま走って逃げようとしたけど前にいた他の男に遮られた。