俺様王子とキケンな契約!?
「おい、このコ結構可愛いぞ」
すると、目の前の男が言った。
「へぇ、なかなかいいじゃん」
え、ナンデスカ?
さっきぶつかった男があたしの顔をまじまじと見つめる。
いかにもチャラそうな容姿。
髪色は神矢くんに似ていた。
や、ヤンキー!?
他にも後ろに数人同じような容姿の男がいた。
おどおどしているとお店の壁に身体を押され逃げられないように手を壁につく男。
「ねぇ、これからオレらと遊ばない?」
「……は、はぃ?」
何なのこの状況は。
怖い。遊ぶって何?
ヤンキーだからゲーセンとか?
「いいじゃん。遊ぼうよ〜」
何だか知らないけど危ない気がする。
「……あ、今回は遠慮しときます……」
「……そ、じゃあ強硬手段」
男はそう言うとあたしの腕を掴んで
ひと気のないところに
連れて行こうとしたとき────
「人の女、勝手に触らないでくれる?」