俺様王子とキケンな契約!?


神矢くんはクルっと振り返るといきなり制服を脱ぎ始めた。



「き、きゃ?こ、こんなとこでな何!?」


あたしは慌てて後ろ向いた。



「お前のジャージ貸せ」


「……え?」



すると、神矢くんは持っていた体操服のカバンをあたしから引ったくった。



「え、それさっき着たやつ…」



止める暇もなく、もう神矢くんはあたしの体操服を着ていた。



「しゃーねぇだろ。お前が汚したんだから」



「よ、汚したって元は神矢くんが引っ張るから……!」



そう強気に言うと神矢くんは目を細めて…


「ぎゃっ、」



「それ洗っとけよ。シミ残したら許さねぇから」



あたしの顔に制服を押し付けた。



「何であたしが……!」



神矢くんは酷いぐらい冷めた目であたしを睨むから……


「…わ、わかりました」



としか、言いようがなかった。



もう何でよ〜何であたしがこんな俺様でワガママなヤツに……!


と言いそうになって慌てて口を塞いだ。




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