俺様王子とキケンな契約!?


顎をキュッと持ち上げられ俯くことを許されなかった。


その綺麗な指があたしの唇を弄ぶように触れるからくすぐったいような変な気分になる。



「……してないもん…っ」



「何、?聞こえない」



「意識、してないもんっ!」



すると、神矢くんは目を細めた。



「ふっ、そのわりには顔真っ赤だけど?」



神矢くんはニヤリと微笑んだ。



「……っ!」


あたしは咄嗟に頬に手を当てた。


本当だ……熱い。



「何ならもう一回する?」



目の前の悪魔はイジワルく頬笑むと耳元でそう甘く囁いた。


どんどん熱を帯びるあたしの身体。



「……し、しないよ!しないっ、それにここ学校だし!ふ、ふしだらなっ!」



顔を背けて言うと神矢くんの手が離れた。






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