俺様王子とキケンな契約!?
■情が移るとは……
【聖side】
「うわ〜オレ絶対赤点だわ〜」
7月考査最終日。
オレの席までやって来てうな垂れる男一名。
「どーせ女と遊んでたんじゃねぇの」
「当たりめぇだろ。合コンでさ知り合った女の子がさ〜華園女子のコでさぁ〜ちょー可愛いの〜おしとやかで〜」
「へぇ、」
華園女子とか性格悪い集団だろうが。
そんな女に入れ込んでバカか。
「おい、聖テメェ聞いてないだろっ!」
慶樹はオレの目の前で手を降った。
「オレは帰る。」
カバンを引ったくって教室を出ると、後を追いかけるように慶樹も出てきた。
「おい!聖〜お前もどーせ女と遊んでたんだろ〜」
ニヤニヤと笑みを浮かべる慶樹。
「お前と一緒にすんじゃねぇよ。」
「えっ!?お前遊んでねぇの!?まじか?お前聖かっ!?」
急にオレの身体をペタペタと触ってくる慶樹。