俺様王子とキケンな契約!?



「ったく、テメェら余計なことすんなよ」



「余計なことじゃねぇよ!お前の背中押そうってオレは思ってんの!」



はあ?何が背中押すだ。

ただ面白がってるだけだろ。



「オレはな特定の女は作らねぇ。お前だって知ってんだろ……もう女は信じない。」


そう言うと慶樹は電池が切れたオモチャかのように黙り込んだ。



そのまま昇降口までの廊下を歩いていると慶樹は立ち止まった。



「……あっ、芽衣ちゃん」



慶樹の視線の先には芽衣と…アイツがいた。


「あれ、零士じゃん。あの二人…付き合ってんの?」



アイツなんか顔も見たくねぇし名前すら聞きたくない。


「さぁーな。オレには関係ない。」


二人はまるで付き合ってるかのようで仲良く喋っていた。


何、照れてんだよあの女。


……ムカつく。



「へぇ〜聖、妬いてんだ?」



「……あ"?何でオレが妬かなきゃなんねぇんだよ。ふざけんな。」



あの女ヘラヘラ笑いやがって。




< 184 / 470 >

この作品をシェア

pagetop