俺様王子とキケンな契約!?
「ったく、テメェら余計なことすんなよ」
「余計なことじゃねぇよ!お前の背中押そうってオレは思ってんの!」
はあ?何が背中押すだ。
ただ面白がってるだけだろ。
「オレはな特定の女は作らねぇ。お前だって知ってんだろ……もう女は信じない。」
そう言うと慶樹は電池が切れたオモチャかのように黙り込んだ。
そのまま昇降口までの廊下を歩いていると慶樹は立ち止まった。
「……あっ、芽衣ちゃん」
慶樹の視線の先には芽衣と…アイツがいた。
「あれ、零士じゃん。あの二人…付き合ってんの?」
アイツなんか顔も見たくねぇし名前すら聞きたくない。
「さぁーな。オレには関係ない。」
二人はまるで付き合ってるかのようで仲良く喋っていた。
何、照れてんだよあの女。
……ムカつく。
「へぇ〜聖、妬いてんだ?」
「……あ"?何でオレが妬かなきゃなんねぇんだよ。ふざけんな。」
あの女ヘラヘラ笑いやがって。