俺様王子とキケンな契約!?
「ブハハッ!あんたそれ絶対バカにされてんじゃない。」
全て話し終えると理沙は腹を抱えて笑った。
「そんなに笑わなくたっていいじゃん…」
この容姿からしてこんなバカみたいに大笑いするだなんて誰も考えもしないだろうな。
「でもさ、黒王子があんたみたいなオンナ襲うようなことしないと思うんだけど。」
全くこの女、失礼極まりない。
「あのね!いくらあたしが魅力ないからってそんなこと親友が言うもんじゃ…!」
「違うわよ!黒王子が芽衣のこと大切にしてるから手なんか出さないってこと!」
「大切にしてる?…そんなわけ」
「もう5ヶ月近く同居してるんでしょ?それなのに何もないって普通の健全男子ではあり得ないわよ?だから、言わないと思うけど芽衣のこと大切にしてると思うよ。」
何もなかったわけじゃないけど…
実際、ファーストキス持ってかれちゃったし。
でも、本当は嫌じゃなかった自分がいた。
魔法にかけられたように……