俺様王子とキケンな契約!?
「黒王子本当オンナ遊びやめたの」
女の子に囲まれている神矢くんを鋭く睨んで理沙は言った。
「さ、さぁ?どうだろ……」
実際、神矢くんの口から女遊びやめるなんて聞いてないもんね……
神矢くんとその周りの女の子たちを見ていると相馬くんが走ってきた。
「芽衣ちゃんに理沙ちゃーん!!どうしたの?」
相馬くんが近寄ると理沙は背を向け女の子たちに囲まれている神矢くんの元に行ってしまった。
二人何かあったの……?
「芽衣ちゃん!花火大会のときはすんげぇ助かった!ありがとう!」
相馬くんはあたしの両手を握りしめ上下に振ってきた。
「あ、いや別に……」
「あ!そうだ!オレのことこれからは慶樹って呼んでよ!!」
「…えっ?そ、そんな急に……」
「いいから呼んで?」
にっこりと笑う相馬くんは小動物みたいで可愛い。
女子から人気を誇る理由はこの笑顔と人柄だと思った。