俺様王子とキケンな契約!?


「ね、理沙ちゃん今日は一段と可愛いけど どっかお出かけ?」


そう、あたしの腕を引っ張ったのは慶樹くん。



「えと、理沙このあと男の人に会いにいくらしいよ…あたしもよくわから…────」



「お、オトコォオオ!??」



目を見開いた慶樹くんは後ずさりして足が絡まり廊下に尻餅をついた。


相当、動揺してるみたい。



そっか。慶樹くん、理沙のこと好きだったよね。

この話はまずかったかな……



「慶樹くん…っ」


「そーだ!このあとみんなで宿題大会しない?」



はい?

宿題大会?



「は?ただ単にお前が宿題うつしたいだけだろ。くだらねぇ」



「あたしもこれから予定あるから。」



神矢くんも理沙も乗り気じゃないみたい。


慶樹くんを見ると潤んだ瞳であたしを見つめてきた。


……っ、そんな瞳で見られたら





「いいじゃん!宿題大会やろうよ!」




なんて、言っていた。



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