俺様王子とキケンな契約!?




「これはハデにやったわねぇ」



「さすが聖って感じだよな〜」



勉強会の場所があたしのマンションになりやってきた二人は大きくぽっかりと穴が空いた天井を見上げて笑っていた。



二人は世界遺産を目の前にしたような感じで見ている。


こんな様子だと宿題大会なんて無理そう……


まあ、理沙を引き止める理由だからどうだっていいんだけどね。



「お茶入れたから二人とも座って!」



神矢くんはというとあたしの後ろにあるソファで寝そべっている。



「ナニコレ〜契約条件、?」


次に理沙が興味をもったのは冷蔵庫に貼ってあった契約条件の紙。



「あんたらコレ守ってないでしょ〜」



「こんなのさ芽衣ちゃん襲い放題じゃんか〜いいなぁ」



「違うわよ!芽衣が黒王子を襲うの!逆!だって芽衣、黒王子に自分からキスしたんだよ!?」



「ちょ!理沙っ!!」



姉さんよ、なに淡々としゃべってくれてんの。





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