俺様王子とキケンな契約!?
「え?マジで?芽衣ちゃんから!?」
頬を染めた慶樹くんは驚いた様子で。
「ち、違うから!それはちょっとしたあれで!!」
「何が違うわけ?」
慌てて否定しようとしたけど、後ろから聞こえた声にビクっと身体が震えた。
振り向くと身体を起こした神矢くんが嫌味なほど長い脚を組んで悪魔のような笑みであたしを見つめていた。
「え、それは……」
「ねぇ、黒王子。芽衣を襲ったっての本当なの?」
…理沙っ!
いきなり何言ってんの!?
「え?状況がよくわかんねぇんだけど…」
苦笑いでお茶を飲む慶樹くん。
そりゃそうだよ。
あたしだってわかんないよ。
「ふっ、それがマジなら今こうしてこんな茶番な会開いてるわけねぇだろ。」
ですよね……
「って、えぇ!?マジ!?」
「なかなか面白かったぞ。お前が意識して焦ってるトコ」
神矢くんはあたしを見てクスクス笑っている。
理沙もやっぱりといった表情だ。
じゃあ、あたしは神矢くんの手のひらで踊らされてたってわけか。
なるほど。