俺様王子とキケンな契約!?
「ま、まさかそんなことあるわけな、なないでし…しょうが!」
「すげぇしどろもどろじゃねぇかよ。じゃ何?具合でも悪いのかよ?」
そう言って神矢くんは顔を近づけてくる。
この人は自分が何をやっているのか分かってるんだろうか。
そんな行為でさえ、ドキドキするんだから。
「大丈夫!大丈夫!大丈夫だから!大丈夫!」
平常心を装ってそう言ったのに。
「ほら、こっち向け。」
コツン、と触れ合う神矢くんの額とあたしの額。
そこだけに神経が集中してどんどん熱を帯びていく。
もう、どうにかなってしまいそう。
「お前、熱あるんじゃねぇの?」
「……っ、ないってば」
真っ赤な顔を見られたくなくて背けると、神矢くんはジッと見つめてきた。