俺様王子とキケンな契約!?


「あ、そのことならもう────」


いいよ。


と、言いかけたけど。


ちょっと待てよ?

ここで簡単に許すのは癪じゃない?


珍しく少し弱々しく微笑んだ神矢くんに
惑わされるなんて…!



「そうだよ!何で嘘ついたりしたのよっ!相当焦ったんだからね!」



今度は強気でそう言ってみると、神矢くんは何ともないような顔をした。



「あのな、元はと言えばお前がオレの膝の上で寝るから悪いんだろうが」



……膝の上で!??



「ど、ど…どういう…」



「お前が勝手にキスしてきたと思ったら今度は膝の上で寝やがったんだ、テメェは!」



「え……それも嘘でしょ、?」



そんな意味不明な女がいるわけ……





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