俺様王子とキケンな契約!?
「……え?あんた知らないの?黒王子って言ったら上位の成績入ってるのよ」
一条くんには及ばないけどね。
と、理沙は付け加え言った。
「……知らなかった。…でも神矢くんに教えてもらうなんてちょっと…」
分からないって言うと絶対バカにされそうだし。
万が一教えてもらったとして理解出来なかったらキレられそう……
「いいじゃない。黒王子センセー。ドSセンセーっぽくて。イヤでも勉強出来るようになるんじゃない?」
「何それ…やっぱりヤダよ……」
スパルタで指導する神矢くんが脳裏に浮かぶ。
考えただけで身震いするよ。
「でもさ〜黒王子なら勉強以外のコトも教えてくれるかもよ?」
なんて、理沙はニヤリと微笑む。
「…勉強以外のこと?何だろ、料理とか裁縫?」
「バカねぇ、違うわよっ、」
そう言った理沙はあたしの顔に近づき耳元で囁いた。