俺様王子とキケンな契約!?
「そんな急に好きになんてなれないよ!あたしは、零士くんが……────」
「……俺がどうしたの?」
────好きなんだから。
そう口にしようとした言葉は慌てて引っ込めた。
振り返ると、そこにいたのは
「れ、零士く、ん!!」
本人が目の前にいることに驚きすぎて椅子から落ちそうになった。
「俺が、どうかした?」
ふっと笑った零士くんに思わず見惚れていると、理沙が口を開いた。
「芽衣が〜一条くんに、イロイロ教えてほしいそうで〜す。」
「ちょっ、理沙っ!」
慌てて理沙の口を抑えるけど理沙はあたしの手を簡単に振り払う。
「この子、オトコ慣れしてないんで、色々教えてやってほしいの〜」
全く、何を言い出すんだこの娘!!
零士くん苦笑いじゃん。
困ってるよ〜!!
「れ、零士くん気にしないで!!何でもないからっ!!」