俺様王子とキケンな契約!?
「俺に出来ることあったら何でも言って。芽衣ちゃんのためなら協力するよ。」
零士くんは微笑んでそう言った。
お、お…王子様〜〜。
まさにこの人こそ王子様だよ。
カッコいい……なんて、見惚れていると丸めた教科書で理沙に叩かれた。
「…痛っ!」
「ガン見しすぎ。よかったじゃん。イロイロ、教えてもらえば?」
理沙はあたしの耳元でコソッと言った。
「あたしは別にそんなの…」
そんなの期待してない。
そういうのじゃない。
あたしはただ、普通の恋愛がしたい。
こんな考えた、甘いのかな……
そのときちょうどよくチャイムが鳴って授業が始まった。
宿題はというと、結局全て終わらず先生から大量の課題を出された。
────放課後
「昨日、徹夜してでも終わらせたらよ〜〜理沙ぁ〜助けてぇ〜」
「うるさい。さっさとホウキ動かして。」
放課後の掃除の時間。
机に山積みになった課題に
あたしは泣きそうです。