俺様王子とキケンな契約!?



振り返ると、男の人は少し驚いた表情をしていた。



「あ、あの……何かご用でも、あるんですか…」



すると、男の人はゆっくり近づいてきてあたしを上から下までじっくり品定めするかのように見てきた。



「…あ、あの…?」



「キミ、なかなか可愛いね。」


男の人はニッと微笑んだ。



「…………へっ?」



こ、こんな所でナンパですか?


あぁ、あれだ。

あたしを落として丸め込んでロックボタンを解除させて、挙げ句の果てには住民の金品を狙おうってやつ!?



「あのさぁ、ちょっと聞きたいことあるんだけど。」


その笑みに裏があったなんて…!



「あ、あたしはっ!絶対扉は開けませんからっ!金品を狙おうなんてさせませんからっ!!」





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