俺様王子とキケンな契約!?
神矢くんって意外と可愛いトコあるよね。
なんて、言えるわけもなく……
黙っていると、神矢くんは不機嫌そうに言った。
「もしかして、お前。アイツが好き、とか言い出すんじゃねぇだろうな?」
「…へっ!?」
「……どうなんだよ。」
神矢くんはあたしの肩に身を預けるような形で弱々しそうに言う。
そんな姿にドキッとした自分がいて…
どうしよ、可愛い。
どうしようもなくドキドキして…
「好き…じゃないよっ?」
そう答えると、神矢くんは雪崩れるようにあたしの膝の上に。
「か、神矢くん?」
「ん、…よかった。」
なんて、呟いた神矢くんはあたしの膝の上でスヤスヤと眠ってしまった。