俺様王子とキケンな契約!?



「オレからそんなクッションで守れると思ってんの。」



「……っ。」



ひょいっとクッションを取り上げると頬を真っ赤にした芽衣が。



その顔に、グッと近づいてみると芽衣は顔を逸らした。



「お前さ…良い加減、オレに慣れろよな」



「む、ムリだよ…っ。も、もう学校だよ、早く行かなきゃ遅刻────……」



オレは片手で芽衣の頬を掴むと潤んだ瞳を向けて来た。



何だコイツ。

こんな顔して何がしたいんだよ。

オレを煽ってどうすんだよ。



分かってやってんのか?

いや、無意識だな。こりゃ。



だから、余計ムカつくんだよ。





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