俺様王子とキケンな契約！？

「芽衣ぃ〜！！もう映画まで時間ないよっ！早く！！」



振り返れば、教室の入口で騒いでいるオンナが一人いた。



「あ、理沙っ！待ってもう準備できるから！」



オレは手を引っ込め教室から出ようとしたら、相川に腕を引っ張られた。




「ごめんねぇ〜、今日は先約がいて。」



艶かしい目つきでオレを見据えそう言った。



「は？オレは別にそんなんじゃねぇし。」



「帰ったらさ、あの子の相手出来るでしょ？ね、？」



妖艶な笑みを浮かべた相川はオレの腕を離した。


何なんだこのオンナ。




「じゃあねぇ、黒王子〜帰ったらちゃんと芽衣の相手、お願いねぇ〜」



「えっ？何のこと？」



芽衣は相川に引っ張られて教室を出て行った。


騒がしいヤツ。




「へぇ、…本当に一緒に住んでるんだ？」



オレも教室から出ようとしたとき、身に覚えのある声に足を止めた。