俺様王子とキケンな契約!?



「ほーれ、始まった。」


理沙は頬杖をついてダルそうに言った。



零士くんはと言うと、ここ最近ボーッとしてる感じだ。


何かあったのかな……



そんなことを考えていると



「では、A組の出し物はPrince×princessカフェに決定です!!」



委員長の小野田さんは声をあげてそう言った。




主役はもちろん零士くんなんだろうけど、零士くんはやっぱり上の空で……



「……零士、くん?」



戸惑いながらも声をかけると、零士くんはハッとあたしの方を見た。



「あ、どうしたの?」



「…上の空みたいだったから…大丈夫かなって…」



そう言うと、零士くんはニコッと笑って



「…うん、大丈夫だよ。」



と、また微笑んだ。



でも、どこか無理してるみたいで……


心配だな…。



あたしは一人、モヤモヤした気持ちでいた。




< 278 / 470 >

この作品をシェア

pagetop