俺様王子とキケンな契約!?
教室に入ると、クラス中の視線があたしと理沙に集まった。
「わー、芽衣ちゃん可愛いー!」
「二人とも綺麗だね!」
わー、とあたしたちの周りに集まる。
男子たちは頬を染めている。
なんだろ…痛い子とか思われてるのかな…
そして、一部の女子はぐちぐちと文句を言っている。
「あたしのほうが可愛いのに。って、思ってるんでしょうね。僻んでんのよあの女ども。芽衣があまりにも可愛いからっ!」
理沙はニコッと笑って言った。
理沙だって、可愛いじゃん。
あたしにはない大人っぽさというか色気が……
こりゃ、慶樹くんが見たら倒れそう…
なんて、思っていたら後ろの扉が開く音がして。
その瞬間、キャーと色めく甲高い声が響いた。
入ってきたのは……
あたしが憧れてやまない
「……白馬の、王子様…」