俺様王子とキケンな契約!?
「指名、いいかしら?」
すると、理沙はそう言って、テーブルにバンっとお金を置いた。
「り、理沙!?」
「黒王子……神矢聖。すぐに呼んできて」
淡々とそう言った理沙だけど最後には可愛く、ニコッと笑った。
「少々お待ちください。」
そう言った、キャストの男たちはバラバラと個室から出て行った。
「理沙、何やってるの!?」
「何って、指名するならお金いるに決まってるでしょ?尚更、黒王子は大人気でしょうから指名しなきゃきてくれないでしょ。」
理沙はテーブルにあったフルーツを摘まんでそう言った。
「C組っていったら最もイケメンくん多いのよねぇ〜。」
イケメンくんって…
ここに来たかった理由はソレか。
「ねぇ、理沙。どうしてあたしたち姫って呼ばれるの?」
「え?あんた知らなかったの?コスプレしてるからに決まってるでしょ。あたしたちはドレス着てるから姫って呼ばれるの。他にも色々呼んでくれるみたいよ〜」
へ、へぇ……
なんかすごいな……
この店内と接客内容に圧倒されているとき、長身でスラッとした男が現れた。