俺様王子とキケンな契約!?
もう、すぐそばに神矢くんの端正な顔があってドキドキが止まらない。
白馬の王子様が零士くんなら
黒王子は神矢くんにピッタリだ。
その端正な顔と、この妖艶さ。
女の子の扱いが上手くて人気者……認めたくないけど王子様と呼ばれる理由が今になってわかった。
距離が近いこともあって、神矢くんの香水の甘い匂いがあたしの鼻を掠める。
「さすが、黒王子〜本当のホストみたいよ〜」
そのとき、横で見ていた理沙がそう言った。
「当たりめぇだ。…で、何飲むんだよ。」
メニューを差し出され見てみると……
「何コレ、シャンパンっ!?お酒っ!?」
「んなわけねぇだろ。炭酸ジュース。」
そして、あたしと理沙は飲み物を頼み
色々話しているとジュースが運ばれて来た。
「ど〜もぉ〜この店No.2の慶樹でぇ〜す!」
ジュースを運んで来たのは、神矢くんと同じような格好をした慶樹くんだった。