俺様王子とキケンな契約!?
「……相変わらず姫は危なっかしいですね。」
顔をあげると、王子様の衣装を着た零士くんが……!
「あ、ご、ごめんね……」
あたしは笑顔を作り慌てて起き上がった。
だけど、零士くんは目を細めて……
「れ、零士、くん?」
「……泣いてる。」
零士くんはあたしの頬に手を置き、そっと涙を拭ってくれた。
「あ、これは…その、欠伸で!」
「芽衣ちゃん、行くよ」
零士くんはそう言って、あたしの手を握る。
「…へっ?どこに!?」
零士くんは何も言わないままあたしの手を握って歩き続ける。
そして、着いたのは体育館。