俺様王子とキケンな契約!?



「ち、ちちちがっ違いま……んんっ──」



違いますと否定しようとしたとき
後ろからスッと手が伸びてきて、口を塞がれてしまった。



「お前がいつオレの彼女になったよ?…オレの彼女はこの子。これからイイコトするんだよね〜……邪魔者はさっさと消えろ」



ドスの効いた低い声が耳元から聞こえた。



「な、なによ!!聖のバカっ!あんたもそのうち捨てられるんだからっ!!」



女はブラウスのボタンをしめるとクッションを叩きつけて出て行った。





「……んんんっ、ふがっ…んっ」



「あー、わりー…大丈夫?」



やっと解放されたあたしは少し息が弾んでいた。



「だっ!っ……大丈夫なわけないでしょ!!」


そう言うと、目の前の男はハハッと笑った。



「口で塞いだほうがよかった?」



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