俺様王子とキケンな契約!?
ど、どういうことだろ……
すると、零士くんはハッとしたように立ち止まる。
そして、あたしに背を向けたまま口を開いた。
「ごめん。我慢出来なかった。…他の男にまた連れて行かれると思って俺…妬いた。」
……ん?
やいた?
「……えっと、あの…零士、くん?」
あたしの声に振り返ると、零士くんの頬は赤く染まっていて…
「他の男に芽衣ちゃんの可愛いとこ見せたくないって思った。」
────っ!!
鼓動がどんどんと高鳴る。
「ど、どうしちゃったの?零士く、────」
そのとき、ふわっと何か暖かいものに包まれた。
「…え、あのっ、零士、くん、?」
あたしはなぜか、零士くんの腕の中にいた。