俺様王子とキケンな契約!?



何とか午後の部の出し物も終わり、片付けの時間に。


明日は後夜祭があるからみんなそっちの準備にまわりお店の片付けはほとんどいなかった。



「芽衣っ!どこ行ってたの?」



「…理沙っ!もう大丈夫なの?」



さっきまで酔っ払いのおじさんみたいだったから心配だ。



「あ〜、ご、ごめんね。ちょっとヤケになってた。」



理沙もあたしと同じく片付けにはいる。



「何か…あった?……例の男の人と」



そう言うと、理沙はビクッと身体を震わせた。



「何かあったってわけじゃないんだけど……あたしが好きな人とあたしは全然釣り合わないの。」



そう、切なそうに言う理沙。

こんな大人っぽくて綺麗な理沙が釣り合わないなんてことあるんだ……



「ほーら!何、しけたツラしてんのよっ!手を動かしなさい!手をっ!」



それ以上、理沙は何も言わなかった。



本当に好きなんだその人のこと……






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