俺様王子とキケンな契約!?
後から来た人も集まり、捨てるゴミは袋にまとめて片付けは終了した。
「ごめん、あたし先帰るね。」
理沙は慌てて着替えカバンを持って教室を出て行った。
相当急いでるみたいだった。
あたしも制服に着替えて帰ろうとしたんだけど……
「星野さ〜ん、このゴミ持ってっていってくんなーい?」
クラスの女子の中心人物、宮本さんにそう言われた。
宮本さんって、確か神矢くんのこと好きなんだよね……
「あ、うん……わかった。」
「ありがと〜じゃあねぇ、よろしく〜」
渋々了承すると宮本さんたち女の子はゴミの袋をあたしに渡し、さっさと教室から出て行った。
教室に取り残されたあたしはゴミ袋を大量に持ちながら教室を後にした。
「…っ、重いっ……」
こんな大量のゴミ袋、一人で持てるわけない……もう、引きずって行こう。
そう思ったとき、ふっと腕が軽くなった。