俺様王子とキケンな契約!?
そのまま、神矢くんはゴミ袋を持ってくれて何とか校舎裏のゴミ箱まで持って行くことが出来た。
「よし、帰るか。」
ぱっぱと手をっ払った神矢くんはあたしを見てそう言った。
「い、一緒…に?」
夕日が沈む頃、もうほとんど校舎には生徒はいなくて二人きり。
変に緊張しちゃうよ…
「は?何、緊張してんの?どーせ、家帰っても二人きりだろ。」
「…なっ、わわ、わかってるよっ!」
学校から二人で帰る。
なんか…カップルみたい。
こんなとこ彼女に見られたら神矢くん、困るんじゃないの?
「神矢くん…彼女は────」
そのとき、神矢くんはスッと手を差し出して来た。
「なんなら、手ぇ繋ぐ?」
彼女がいながらこの人は何を言ってるんだ!
「…つ、繋がないよ!繋ぐ意味がないよっ!」
あたしは慌てて背を向けた。
「繋ぐ意味、あるじゃん。」
だけど後ろからそんな声が聞こえてきて……