俺様王子とキケンな契約!?
■指名No.1の王子様
【聖side】
「神矢くん指名〜早くぅ〜」
「神矢様連れて来てぇ〜〜」
「聖く〜ん〜」
文化祭二日目。
この日は昨日に比べて倍以上に客が多い。
「聖っ、2番呼んでる!」
「ああ、わかった。」
慶樹が個室の外から顔を出してそう言う。
きっちり5分。
「ごめん、オレもう行くわ。」
切なげに笑ってみせると、客の女がオレの腕を掴んだ。
「ヤ〜ダぁ、もうちょっと居てよぉ〜」
女はベタベタと腕を触ってくる。
ったく、うぜぇな。
「また、来るから。…な?」
そう、仕方なく女の頭を撫でてやると
「わかったぁ〜早く来てね。」
猫みたいな声を出してそう言ってきた。