俺様王子とキケンな契約!?
「…ったく、うぜぇ。」
「おいおい〜それはねぇだろ。聖には稼いでもらうわなきゃ困るわけよ!頑張って〜」
個室を出たとき、慶樹と出くわした。
コイツも他人事かよ。
だいたいホストなんて賛成すんじゃなかった。
慶樹のヤツめ。
後で覚えとけよ。
次の個室に入ろうとしたとき、見覚えのある顔が店に入ってきた。
「…キャー!神矢様カッコいい〜〜」
「ホスト姿もお似合いですぅ〜」
入ってきたのは、数人の女に囲まれた零士。
「…聖、似合ってるじゃん。」
「…お前も似合ってんだろ。白馬の王子ってヤツ」
睨んでそう言ってみると、零士は微動だにせず口を開いた。
「今、休憩もらっててさ。代わりに芽衣ちゃんが店に入ってくれてる。…今なら芽衣ちゃんのドレス姿見れるよ?」
なんて、笑う零士。
コイツ、オレに喧嘩売ってんの。