俺様王子とキケンな契約!?



「アイツなら昨日この店来たぜ?あの格好で。」



そう言うと、零士は目を細めた。



「へぇ、そっか。…俺もその後芽衣ちゃんと文化祭まわったんだけどさ、やっぱり危なっかしいよな…あの子。」



ああ、知ってる。

お前と芽衣が一緒にいたなんて。



「聖ってさ……女の子泣かせるの得意だよな。」



……は?

泣かせる?



「お前、何言って……」



「じゃあ、俺行くわ。」



何も言わず零士は一人店から出て行った。


何なんだアイツ。



「神矢くぅん、相手してよ〜」


「ヤ〜ダ、あたしも〜」



あの野郎、女まで置いて行きやがったか。

面倒くせぇ。




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