俺様王子とキケンな契約!?
黙って相川に着いて行くと中庭にあるベンチにオレを座らせた。
「随分、人気者じゃない?さすが指名No.1の王子様ねぇ〜」
ふふっとそう微笑む相川。
「……で、連れ出した用は何だ。」
「何だ、じゃないわよ!神矢、あんた彼女いるんだって?」
いきなりそう問い詰めてきた。
「はぁ?彼女?…いねぇよそんなもん」
「嘘おっしゃいっ!昨日、お店に来た黒髪の女の子!あの子と付き合ってるんでしょ?」
昨日店に来た黒髪の女……
「ああ、恵令奈?アイツはそんなんじゃねぇよ。」
脚を組みそう言うと、相川は怪訝な顔をした。
「そんなんじゃないって、どういうこと!?あんた、合コンでその子お持ち帰りしたって…」
お持ち帰りだぁ?
そんな話どっから……ハッ、慶樹か。
あのヤロー、喋りやがって……