俺様王子とキケンな契約!?



「なるほどねぇ、付き合ってないのはわかったけどさぁ。…その恵令奈って子、今でも黒王子のこと好きだと思うよ。」



相川は淡々とそう言った。



「あぁ?そんなわけねぇだろ。好きだったって過去形だったろ。」



「あんたバカぁ?女ったらしの遊び人でも女心わかんないんだぁ〜。」



なんて、相川はヘラヘラしながら言った。

この女、このオレ様に喧嘩売ってんのか!?


「いい?その子はきっと神矢を困らしたくなくて好きだったって伝えたの!今でも好き、とか言われたら困るでしょ?だから次、出逢うなら神矢みたいな男がいいなんて言ったんだと思うよ。それは、今でも好きですよ〜って遠回しに。ああ、なんて健気で可哀想な女の子…」



相川はオレを横目にドヤ顔で見つめてきた。


クソっ、この女…



「ってか、だいたい何でお前が付き合ってるだの聞いてくんだ。なんだ?お前はオレのストーカーか?あ"?」



「はぁ?違うわよっ!あたしじゃなくて…芽衣が…。芽衣があんたと恵令奈って子が付き合ってるんじゃないかって気にしてたから……」



芽衣が……?




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