俺様王子とキケンな契約!?



「何でアイツがそんなこと……」



「とにかくっ!芽衣にちゃんと話してやってよね!!全く、世話が焼けるんだから……」



相川は、ハァとため息をついた。



「そんなお前はどうなんだよ……昨日、酔っ払いみたいになりやがって。」



すると、相川は顔を赤くさせそっぽを向いた。



「あ、あれは…ヤケになってたっていうか……」



「慶樹がお前のこと好きだってこと分かってんだろ。あんな分かりやすいヤツいねぇけどさ」



そう言うと、相川の表情は曇った。



「…わか、ってるよ?……でも、あたしにはずっと片想いの人がいるから慶樹くんの気持ちには応えられないんだ。」



さっきまでのバカげた様子がウソみたいに相川は切なげに笑う。



「あたしもさ、本当は神矢のこと悪く言えないんだよね…あたしも昔はあんたみたいに遊んでばっかだったから……」



「そ。オレは驚かねぇけど。」


慣れてるところからそんな気はしていた。


「あたしの片想いの人、中学時代の家庭教師なんだよね。……5つ歳上。早く大人になりたくてその人に近づきたくて……でも、全部空回り。」



バカみたいでしょ?

そう、相川はふっと笑った。







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