俺様王子とキケンな契約!?



「外見も、中身も大人になろってその人のことばっかり考えて……だから辛いんだよね…慶樹くんはあたしに素直にぶつかってきて……どうしていいか分からなくなる。」



「お前も、慶樹も一緒じゃね?お前も届かない相手を想い続けて、慶樹も振り向いてくれない相手を想い続けてる。」



そう言うと、相川はオレの顔をハッと見た。



「お前ならわかんじゃねぇの。慶樹の気持ち。…まあ、別にアイツと付き合えとか言ってるわけじゃねぇから。」



少しの間があって、相川は頷く。


「……うん。わかってる。…神矢はさ、芽衣のことどう思ってるの?」



いきなりそう聞かれ、オレは少し焦った



「どうって……別に」



「……だったら、あの子惑わすことしないで欲しい。芽衣は一条くんが好きだから。」



「……そんなこと、言われねぇでもわかってる。」



わかってるつーの。







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