俺様王子とキケンな契約!?



「だったらいいんだけど、ね。」



そう言った相川は立ち上がり、んーと伸びをした。



「ほら、指名No.1の王子様がこんなとこでサボってちゃダメでしょ!行くわよ!」



サボってちゃ…って


「お前が連れ出したんだろうが!」



さっきまでの切なそうな表情は消え、ふふっとバカにしたように笑っていた。


ったく、この女…



オレも立ち上がり、店に戻ろうとしたとき

通りすがった女たちの声が聞こえてきた。


「ねぇ、ヤバくない?神矢様ファンの宮本さんたちにさっき誰か連れて行かれてたよ!」



「連れて行かれたのってさ…A組の星野芽衣じゃない?」



……芽衣!?



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